kolor beaconのお話
皆様お世話になっております。
feets志村です。
今シーズンからお取り扱い始めさせていただく「kolor beacon」についてInstagramにブランド紹介という形で投稿しようと思い
ツラツラと書いていたら文章長すぎたので
久しぶりにblogに投稿させていただきます!
実はfeetsでは22SSから新しくお取り扱いさせていただくブランドが6つ増えます。
正直なところうちの規模ではかなり多い方です。
ただ無理に増やしたというよりは増やしたいタイミングで素敵なブランドさんと巡り会えたように感じています。
一つ一つブランドについて丁寧にお話しさせていただければと思います。
前置きが長くなりすぎました
さて本題の「kolor beacon」の基本的な情報をお伝えさせていただければと思います。
大きく分けて3つに分けてお話しさせていただこうと思います。
1,デザイナー阿部潤一さんに関して
2,kolorについて
3,kolor beaconとは
1,デザイナー阿部潤一さんに関して
1965年山形県天童市に生まれ。
お父様実家が呉服屋でその跡取りだったそうですお母様は服装学校を卒業後父の呉服屋に嫁いでいます。(お母様の同級生にはコシノジュンコさんがいたそうです)
小さい頃からファッションに触れ育った阿部さんは文化服装学院に進み、いくつかのブランドにて勤務その後
COMME DES GARCONSに就職。
その後"JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS"の立ち上げに関わります。
ご存知ない方は是非調べて見ていただきたいのですがJUNYA WATANABEはコムデギャルソンの中でもリメイクを主とするレーベルです。中でも僕が好きなのはツイードジャケットを一度解体してそれらをまた組み直しパッチワークのツイードジャケットを作るシリーズです。
そんなJUNYA WATANABEを経験された阿部さんの服にはどこかその面影を感じますよね。
その後1994年"PPCM"というブランドを4人で立ち上げます。
このブランドについても語りたいことが沢山あるのですが長くなりすぎそうなので簡単にお話しさせていただきます。
"PPCM"は阿部さんが文化在籍時に交流のあった4人で始めたブランドでそれぞれ国内屈指のブランドで独立した後始まりました。
当時デザイナーズブランドが飽和しており
デザイナーのキャラクターを表に出すことが良しとされていました。
そんな中ショーにもほとんど顔を出さず、取材は全て断り、ショーなども一切しない、徹底的に匿名性に拘り、プロダクト重視のモノづくりを目指したブランドそれが"PPCM"でした。
当時では珍しく生地開発から自らで行う徹底ぶり。
その後PPCMは10年後の2004年解散します。
同年kolorを立ち上げます。
2,kolorについて
何故kolorはここまで大きなブランドになったのかそれは阿部さんの考え方の変化にもあると思います。
インタビューで「ショーはやらないとか、パリは目指さないとか考えていること自体が小さいなと思った」と話されていました。
その後2009年に青山に直営店をオープン。
2012年1月パリコレデビュー。
海外からも高い評価を得ます。
同年第30回毎日ファッション大賞受賞を受賞します。
kolorのアイテムの特徴を一言で表すなら
"トラッド"だと思います。
しかしただのトラッドであればブランドは他にもあります。
kolorの優れている点は例えばクラシックな英国調のチェクのテーラードジャケットにあえてスポーティーなテンセル生地を使って軽やかな着心地にしてみたり、クラシックなトレンチコートにはスポーティーなナイロンのブルゾンをドッキングさせたりなどです。
アイテムの持つ印象に相反する素材、生地を選定して組み合わせることでみた時と袖を通した時の印象のギャップに驚かされます。
もう一つの特徴は色使いです。
い頃から呉服屋さんという環境で色合わせを感覚的に学ばれていたからでしょうか?
一見すると奇抜な色合わせに見えてもその色と色がうまく全て調和しています。
インタビュー記事で読んだのですが"色のテンポ"を大切にされているそうです。
kolorの洋服に身を包むととそのリズムに引き込まれていきます。
3,kolor beaconとは
2013SSからスタートした”kolor beacon”
毎シーズンコンセプトを持ってものづくりを
行っている”kolor”のコレクションのコンセプトからはみ出たもの、流行にとらわれないもの作りを行なっているブランドが”kolor beacon”です。
ただしっかりとkolorのエッセンスは感じられるものです。
正直うちのお店からするとここまでしっかりとモードなブランドをお取り扱いさせていただくのは初めてだったのでちゃんとご紹介できたかわかりませんが参考になれば幸いです。
僕の中でモードブランドって世界に新たな価値観を提示し続けている方達だと思うんですよね。
またこの話は別の機会にさせていただこうと思います。
この1st deliveryは特にベーシックなものが多いので是非オンラインショップ、店頭でご覧いただければと思います!