民藝とファッションと”SOWBOW”

民藝とファッションと”SOWBOW”

民藝とファッションと”SOWBOW”

 

feets志村です。

 

先日、東京国立近代美術館に「民藝の100年」を見に行って来ました。

 

服屋の僕の目から見た感想を少しお話しさせてください。

まず民藝とは何か分かりやすい文章があったので引用させていただきました。

 

”民藝運動は、1926(大正15)年に柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱された生活文化運動です。当時の工芸界は華美な装飾を施した観賞用の作品が主流でした。そんな中、柳たちは、名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具を「民藝(民衆的工芸)」と名付け、美術品に負けない美しさがあると唱え、美は生活の中にあると語りました。そして、各地の風土から生まれ、生活に根ざした民藝には、用に則した「健全な美」が宿っていると、新しい「美の見方」や「美の価値観」を提示したのです。工業化が進み、大量生産の製品が少しずつ生活に浸透してきた時代の流れも関係しています。失われて行く日本各地の「手仕事」の文化を案じ、近代化=西洋化といった安易な流れに警鐘を鳴らしました。物質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを民藝運動を通して追求したのです。”

引用元:https://www.nihon-mingeikyoukai.jp/about/

 

 

日本の無くなってはならない文化を継承していくことは我々現代人の使命といったら大袈裟ですが

僕の好きな織物や伝統的な生地がなくなったら嫌だなぁと思います。

 

ただそのままの形、衣服でいえば着物や作務衣

などは東京のコンクリートの街並みには浮世離れしてしまう。

 

現代人が今の感覚で美しいと思うもの、手に取りたくなるものでなければいずれ廃れていってしまう。

 

ただ美しくてもそれがある程度再現性可能なプロダクトでないと一部の文化人のための芸術品、工芸品で終わってしまうと思うんですよ。

 

僕たちのお店でいえば「SOWBOW」さんはプロダクトと工芸品の間できちんとファッション性のあるアイテムを生み出されている稀有なブランドさんだと思います。

 

そんなSOWBOW22SSの新作をご紹介いたします。

SOWBOWは九州発のブランドで、九州の産業や伝統工芸などを取り入れ、日本の文化、環境、時代感に適したアイテムを生み出しているブランドです。

 

こちらのアイテムに使用されている生地は筑後地方に伝統として伝わる”筑後織り”の生地です。

 

一見すると黒の無地にも見えなくないのですが

よく見ると表面にドビー織で繊細な柄が表現されています。

 

SOWBOWの秋冬の定番半纏の中綿を抜きさらにパターンなどを見直した今後の春夏の定番になるであろう1着です。

 

ここまでワードローブに馴染む半纏には僕自身初めて出会いました。

 

見方を変えればビッグシルエットのノーカラージャケットであり、カーディガンの延長線上にあるアイテムだと思うんですよね。

 

僕だったらパーカーとか合わせたりテーラードジャケットの上に羽織ったりして着こなしたいなーと思ってます。

リバーシブルなので両面楽しめるのも嬉しいですね。着物の作りだからこそなせるリバーシブルです。

四月一日半纏

¥36,300-

少し話が飛躍するかもしれませんがこの服を着ることで職人さんや工場さんを存続させることにもつながると思いますし、ひいては民藝を守ることにもつながると思います。

 

このようなモノづくりがファッション業界で一過性のものではなくスタンダードになれば若い人も日本の伝統工芸に興味を持ってくれるようになり、結果継承する人がいない問題も解消される未来を願っています。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。

 

僕は正直学生時代全然勉強してこなかったタイプの人間なので今更こういったことを知り,考えるきっかけを与えてくださったブランドさんには感謝しかないです。

 

SOWBOWさんとは別注も4月くらいにお披露目させていただく予定になってますのでお楽しみに!!

 

では!

 

 

 

 

 

 

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